銅製菊花文七宝水滴 桃山~江戸時代初期
価格 5万円(税込)
横幅8,3㎝ 奥行3,6㎝ 高さ1,7㎝ 重さ140g。本品は銅を素地とした象嵌七宝で、素地を凹ませた部分に釉薬を800度前後の高温で焼成することによって、融けた釉薬によるガラス様の美しい彩色七宝となっています。盛り上がった頂部の吸い込み口周りには黄色.菊花に赤.左右縁部の葉に緑色を配しています。経年変化のために色落ちしている部分もありますが時代物としては保存状態は良好です。 恐らく硯箱の中に嵌め込まれていた水滴と思いますが、当時モダンな七宝水滴を組み込んでいた硯箱はどのようなものったのでしょうか。想像するだけで楽しくなります。七宝は中近東からシルクロードを経て中国に伝わり更に日本に伝わったと言うのが通説です。日本最古のものは奈良県明日香村の古墳から出土しており、桃山時代頃には日本各地で作られるようになったと推定されています。座辺に置いてお楽しみください。