吉野塗三足漆絵盆(3) 江戸時代中期
価格 15000円(税込)
吉野塗は奈良の吉野地方で作られた漆器で黒地に赤の芙蓉模様が描かれているのが一般的ですが、本品は径34,7~35,3㎝ 高さ6,8~7,4㎝ 重さ335g。表面は赤漆地の上に黒漆と金,銀漆を使って雪持竹を描いていますが、竹と葉は金で縁取りし葉の上に残った雪を銀で表現しています。黒漆で表現された竹葉の下地の赤が見えている部分もあります。縁にも黒漆が塗られていますが一部は擦れて下地に赤漆が塗られている様に見えます。裏側は三足の間に径20㎝程の底部が彫り込んでありますが5枚とも1ヶ所赤漆の点が附けられています。村内の「ハレ」の日の行事に貸し出していた証しに思えます。黒漆塗で丁寧に塗られており顔が映り鏡の様です。三足の裏側は擦れて木肌が見えます。経年変化による擦れや小キズもありますが時代の割には保存状態は良好です。