透明グラヴュール藤花文コンポート 明治時代
価格 5万円(税込)
口径18.1㎝ 高12.6㎝ 底径10.7㎝。関東地方にある将軍家所縁の城下町のお大尽の蔵から出てきたもので、上品な作行のお品です。写真は何度撮っても上手く写りませんので、6枚目と7枚目の写真はバックに黒色の紙箱を置いて撮影しました。為に6枚目の写真の中程に横に走る線が写っていますがキズではなく紙箱の一部が写り込んでしまいました。口縁部外側に12ヶの藤花文様が彫られ(手で触れると分かります)藤花を繋ぐ弧線(幔幕か)は触れても分かりませんが、この浅い彫り文様はグラヴュールの中でもアプレートと呼ばれる技法で、熟練の技術を持った職人の手によるものと考えられ、単純な花文様が却って上品さを感じさせます。当時コンポートは花形高坏・菓物盛などと呼ばれ、ガラス製品の中でも粋を集めた上質なものが多いようです。本品は明治時代でも中頃の製品で、宙吹きで製作されたもので気泡が見られます。硝子2-20