伊万里「お半・長右衛門」道行物大皿 明治時代
価格 2万円 (税込)
口径34.6~34.8㎝ 底径23.0㎝ 高さ3.8~4.0㎝ 重さ1680g。浄瑠璃の曲名「信濃屋お半と帯屋長右衛門」の道行物「桂川連理柵 かつらがわれんりのしがらみ」を題材とした絵皿で、京都の桂川において38歳の男と14歳の少女が心中した物語を浄瑠璃.歌舞伎で演じ、歌謡となって広く知られた物語です。中央を流れる川が心中した桂川で.向こう岸に東寺や新選組の屯所があった壬生村が見え、満月が吹墨で表現されています。手前には大坂舩町加島屋清助板の「おはん・長右衛門 道行 桂川連理柵」の台本や三味線の撥が描かれています。それにしても「桂川恋の柵(しがらみ)」が世に出たのは宝暦13年(1763)ですから、長い年月に亘って人気の物語だったことが解かります。伊20-44