無地唐津馬盥茶碗 江戸時代初期~前期
価格 10万円(税込)
口径13.3~13.6㎝ 高台径5.5㎝ 高さ6.2~6.4㎝ 重さ335g 容量330cc。口縁部に釉ハゲがあります。高台部の一部と高台内部を除き藁灰釉が掛けられ、内外ともに細かい貫入が見られ、薄く青みがかっている部分が多く魅力的です。無施釉部分を見ると茶褐色に焼き上がり堅く焼き締まっています。畳付き部は広くなっている部分があり三日月高台に見え、高台内は削り込まれ縮緬皺が見え兜巾部分は盛り上がっています。外側には筋が立ち.見込み部は幾分窪んでいます。背丈が低く見込みが広いので馬盥茶碗としましたが、平茶碗なのでしょうか。釉調も艶っぽく潤いがあり且つだいぶ使い込んだ様子も見られ味の良い肌合いをしており、伝世品と考えています。唐津では17世紀の初頭に岸岳窯でも造っていたようです。本来は深皿なのでしょうが馬盥に形状が似ていますので茶人が茶碗として取上げて使ったもので、昔の茶人の遊び心.博識には脱帽します。上等な用心桐箱入りです。茶4-4