銅製鍍金チベット文殊菩薩(マンジュシュリー)坐像 清朝時代(17世紀)
価格 15万円(税込)
横幅17.8㎝ 奥行11.0㎝ 高さ21.5㎝ 重さ1700g。大乗仏教の崇拝の対象である菩薩の一尊で、マンジュシュリー(文殊菩薩)を崇拝することで豊かな知性を得ることが出来ると信じられています。 一般に智慧を司る仏とされ.右手に智慧を象徴する両刃の剣(利剣.宝剣)で煩悩を断ち切り.剣先の炎が無明の闇を照らします。左手は来迎印に結び.蓮華の上の経典は文殊菩薩の智慧の象徴であり、仏陀の悟りの源でもある般若経とも言われています(チベット仏教では完全な仏陀として認識されています)。坐り方は両足を組み合わせて腿に載せる結跏趺坐の内の右足が上になっている吉祥坐。経年変化による汚れがあり、鍍金も褪色していますがまだ充分な輝きを保ち、細かい部分の装飾も見事です。底部は塞がれていますが、縁部に11ヶの切込みを入れ.片方を曲げて底板を押さえていますが、この手法は清朝時代独特の止め方です。なお、清の皇帝はチベットからは文殊菩薩の化身と見なされていたそうです。仏9-93