藍九谷鮎図皿 江戸時代前期
価格 3万円(税込)
口径14.5㎝ 高台径8.7㎝ 高さ2.3~2.4㎝ 重さ175g。口縁部に小ホツの共色直しが施されていましたが削ぎ落とし、最低限の共色直し部分を残してありますが気になる人は全部落とし金か銀で直してください(費用を掛けて直す価値があるお品と思います)。高台部分にも焼成時のものかホツか判断し難い部分があります。淡い呉須で川底に横たわる大きな鮎が1匹描かれています。縄張りを作り川底の石に生える珪藻や藍藻を独り占めして、悠然として横たわっています。目の中にルーペで観ないと解からない程の極小の黒目があり睨みをきかせています。むかし若いコレクターの時に、大先輩の蒐集家から「画竜点睛を欠く」といって瞳の描き方の厳しい絵の皿や徳利を買うことが大事と教えられましたが、本品は正に外その通りのお品と思います。使用痕が見られます。藍九谷の範疇に入るお品と考えています。伊20-62