古伊万里輪花形牡丹花唐草文中皿 江戸時代中期
価格 10万円 (税込)
口径22.0~22.1㎝ 高台径14.3㎝ 高さ3.0~3.4㎝ 重さ535g。口縁部の輪花形に沿って二本の染付線が廻り、中央部の二重円線で見込み部と画されています。口縁部下の約4.5㎝の部分に濃淡を付けて牡丹花唐草文が描かれ、開花した牡丹花が三輪配され、見込み部には竹と梅文が円形を意識して描かれており、上手物で且つ大きさも7寸を超える珍しい皿です。見込み部には沢山の使用痕が残っています。裏側文様も凝ったもので.口縁部に梅花と松葉が二段にそれぞれ32個ずつの計64個が描かれており、高台内にはトチン痕が4個と二重角線内に「渦福」の銘があります。この銘は1670年代から用いられ.1680年代からは柿右衛門窯や窯ノ辻窯で用いられ丁寧に描いた作品に見られるようです。本品もこの範疇で捉えられると考えていますが、口縁部に小さな釉ハゲ(小ホツかも)がありますが、その部分を指で叩いてもカンカンという音がしますので使用に障りはありません。17世紀後半から18世紀初頭の作品でしょうか。伊20-81