初期伊万里銹釉小服茶碗(猪口・酒盃)(1) 江戸時代初期
価格 12万円 (税込)
口径8.2~8.3㎝ 高台径4.7㎝ 高さ5.5~5.6㎝ 重さ145g 容量140cc。全面に銹釉が掛けられ総体的に黒く発色しています。銹釉は初期伊万里から見られる釉薬で茶色に発色する鉄釉の一種ですが、ガラス質を含まず鉄分を多く含み,その含有量や焼成時の窯中の酸素量などによって茶色・黄褐色・黒褐色など様々な色に発色します。本品は口縁部などに茶色が見られますが、総体的には漆黒に発色しています。見込み部に小さな出っ張りがありますが、その周りの色はしっとりとした雰囲気を持った漆黒で、火間も釉薬が掛かっていない部分と・その上部に薄茶から濃い目の茶色に発色している部分があり景色を成しています。色合いからお抹茶だと色映りが綺麗かと思いましたが意外と映えず、冷酒・常温酒の方が火間が見えて見映えがします。口縁部の欠けとニユー.高台部の欠けは黒漆で直してあり漏れません。伊23-43