木彫漆箔千手観音立像 江戸時代
価格 2万円(税込)
尊像幅8.0㎝ 奥行5.5㎝ 高さ26.0㎝ 蓮華座径8.7㎝ 厚さ2.0㎝ 総重量219g。両足先・光背を欠損し、天衣の左裾が虫に喰われています。頂上に十面.本面と合わせて十一面で、両手を胸の中央で合わせて合掌印を結んでいます。十一面観音で合掌印を結んでいることは考えられません。本像の両肩上部に1.3㎝程の円形痕がありますので、この部分から両側に千手が出ていたのかも知れません。前面には漆箔が良く残っていますが.背面は黒々としており電灯付きルーペで観ると薄っすらと金粉が見えるので、黒々とした下に金箔が隠れているのでしょう。背面上部に縦長の割れだありますが中を覗くと金箔が見えます。蓮華座の底部には「を」の字の墨書があり、中央部に深さ1.3㎝の小穴があるので倒れないように細い釘のようなものが挿し込まれ、且つ糊のようなもので固定されていたようです。口中に赤色が見えます。仏9-98