◎東北地方の獅子頭 江戸時代初期~前期
価格 12万円(税込)
横幅16.5㎝ 奥行19.5㎝ 高16.0㎝ 造作はシンプルですが鑿の鋭さを感じるのは時代がある証しなのでしょう。太い眉毛・鋭い目・ボリュームのある鼻・口を見ても恐さを感じます。口を開くと細い鑿と太い鑿を使い分け、鋭い力強い鑿痕で全面を埋め尽くしています。漆を塗っているようには見えず、時代の経過が黒々とした色を作り出したのでしょう。額奥の左右に大きな丸孔が2孔ありますが髪の毛でも差し込んだのでしょうか。黒々とした色の下に木自体の赤味が出ている部分が多々ありますので材質は欅でしょうか。「木の古民芸」では時折、トロトロの味に育っていると言う表現を使用しますが、本品もまさにトロ味がでていますので、時代は表記した時代よりも意外と遡るかも知れません。時代物でこれほど上作で保存状態の良い獅子頭は初見です。木7-8