初期伊万里徳利破片(20) 6点 江戸時代初期
価格 1万円(税込)
1枚目の写真が全てです。写真左から2点は輪線の初期伊万里小徳利の胴部以下のものです。2点とも胴最下部から高台部にかけて一段落ち込んでおり、高台径は共に5.0㎝で小石が付着し、内部は無釉です。右から2番目は口縁部と胴部以下を欠いていますが最大で15.5㎝あり、口縁部は外反し.高さは30㎝前後の大徳利と考えられ、頸部から肩部にかけて梅と松が描かれ.梅は一輪開花し蕾を多く付けていますので新春の頃の季節と考えられます。厚さは最上部で0.4㎝.最下部で0.3㎝と薄作りです。右端は草創期伊万里(1620~30年代)に多い茶筅徳利と思われ、推定高台径は6.0~6.5㎝程と考えられます。胴部に箆削りにより2本の縦筋を八ヶ所に陽刻し、現品で確認出来る五面に梅と松が描かれていますので、八面全てに亘って絵付けされていたものと考えられます。厚さは上部で0.5㎝.胴最下部では1.5㎝あります。内部は共に無釉です。陶片は一級の資料ですので収集をお勧めします。特に高台のあるもの.口縁の残っているもの.文様のある陶片.徳利などの内面は、その部分部分が比較し易く釉薬のなじみ具合.厚さ.箆使いなどは完品を撫ぜるよりも教えられるところが多く参考になります。