中国釣鐘形ガラス(呼び鈴?) 唐時代
価格 10万円(税込)
唐時代ガラスの知識はありませんが、古代ガラス研究者の教授が「唐時代のガラス」と教えてくださいましたし、内側にライトを当てるとその美しさに惚れて(惑わされて)お譲り頂きました。底辺11.9x4.1㎝の長六角形 高さ10.3㎝(釣手部含)重さ140g。頂部に円形の釣手があり文様が刻まれています。本体上部と下部に2本ずつ沈線文が回り、側面には山状の出っ張りが2ヶずつあり、この出っ張り部の内側両面(本体の表裏)に.上部沈線文と下部沈線文を結ぶ2本1組の斜沈線文があり、内側を交叉斜線文で埋めています。沈線内などに土が詰まっているので出土品と思います。全体に緑色を呈していますが、内側を見ると濃い緑色の部分.半透明の部分があり、頂部には赤い土(表面の頂部に付いている土)が詰まっているので、最も古いガラスの作り方である砂で型を作り、溶けたガラスを流し込んでかたまりにする方法で製作されたと考えられます。中国では戦国時代末の墓から蜻蛉玉や璧などが出土していますし、漢の時代には鋳造ガラスが多く作られていたようですが、当時のガラスは鉛.バリウムを多量に含んでおり粘性度が低く鋳造に適していたようです。唐時代のガラスは遺例が乏しく不明な点が多いそうですので、本品の年代が唐時代より遡ると嬉しいですね。なお6枚目の写真は内側にライトを当てて撮影しました。用心桐箱付き。