黄胴製矢立 江戸時代 根付付
価格 15000円(税込)
長さ20.6㎝ 重さ150g。筆と墨壺を組み合わせた携帯用の筆記用具一式で、通常は持ち手部分の空間(筆筒)の部分に小筆を入れておき(長さ16.2㎝の細筆可)、墨壷には百草などを入れて墨汁をしみこませ零れないようにしてあります。本品は墨壺の外径3.8㎝(内径1.7㎝)ですが、外径部分全体に墨の滲み込んだ百草が詰められていたようですが、現在一部が残っています。高さ2.1㎝で筆を入れる部分には仕切りがありますので余程細い筆でないと入らないようになっていますが筆はありません。仕切られた狭い空間には紙切り用の刃が仕込まれていたのでしょう。矢立の外側全体には鎬文様が施され、持ち手部分の墨壺近くにほぼ円筒形で黒漆を塗った木製根付?がついています。経年変化による汚れや緑青も一部に見られますし、筆はありません。