古美濃飴釉分福茶釜形水滴 桃山時代
価格 95000円(税込)
7,5x6,4㎝ 高さ5,6㎝ 重さ115g。狸の顔をした注口部と尻尾は灰釉,底部を除く部分は飴釉が重ね掛けされており茶色と黒色に発色し、所謂椿手の様な感じを受けます。蓋部から注口部の右横にかけてニユーが走り爪で掻くと引っ掛かります。底部は反時計回りの糸切り底です。分福茶釜の伝説は群馬県館林市の茂林寺に伝わる古い伝説で、茂林寺には現在も狸が化けたとされる茶釜が伝わっています。この茶釜は14世紀末~15世紀前半にかけて住職の守鶴が愛用した茶釜で、一度水を入れると一昼夜汲み続けても水がなくならないと伝えられています。「分福」という名の由来については諸説ある様ですが、「福を分け与える茶釜」という意味から呼ばれる様にになったと言う説を支持したいですね。