「新着情報」「店主日記」ともに７月は１回しか紹介しておりませんでした。
2016/08/08
決して怠けていたわけではありませんが少し反省しております。明治～大正時代の三色ガラスの氷コップなどが纏まって入荷しましたので、現在の相場を調べようと思いつき某オークションを検索しましたところ、本物に混ざって新物が沢山出回っているのに驚きました。然し１００％贋作の藍柿右衛門か藍九谷か判断できない皿を２０人ほどの人達で競り上げ６桁の数字で争っているのと比較すると、ビックリするような値はついていませんでしたので安心しました。贋作の金赤などの氷コップを５０００円前後で落札しているのは、贋作と承知して楽しんでおられるのでしょうから可愛いものです。５～６年前に世田谷にお住いの年配の方からお電話を頂き、三色の氷コップはないかと尋ねられました。「３年ほど前に売却して以来仕入れていない」と応じましたら、「何時手に入る」と再度のお尋ねでしたので、「お客様は何個くらいお持ちですか」「３０個ほど持っているよ」「三色をそれだけお持ちとは驚きました。どちらでお求めになられましたか」「骨董市で購入したよ」「高値だったんでしょう」「そうだね、高かったよ」「１個おいくら程で」「２万～３万程だよ」「それはお安く手に入れましたね、良いものが見つかると良いですね」という会話をして電話を切りました。あの年配の方は未だ集めているのでしょうか、それとも気が付いて危険物で廃棄したのでしょうか。私の店にも鑑定して欲しいとのことで藍柿右衛門と藍九谷らしい皿を８枚持参した５０代の男性がおりました。聞いてみると「３ヶ月で集めました」「１枚７万～１０万円でした」「なんでも鑑定団が好きで毎回見ています」とのことでしたので、「お客さんのようなお年の人でプロ野球が好きでテレビを視ている人は沢山おられますが、野球を始める人はいないと思いますよ。」「大きな怪我をしない内にお止めなさい」「奥さんと温泉へ行った方が宜しいですよ」。「この皿全部でいくらで買ってくれますか」「５０００円くださるのなら引き取りますよ」「お金を置いていくのですか」「そうです。危険物の日に割って袋に入れゴミ捨て場へ持っていく手間賃です」顔を引き攣らせお帰りになりました。。。。現実にあった話で脚色しておりません。怖い話ですね。
