菊絵漆絵盆 室町~桃山時代
価格 10万円(税込)
口径36,0~37,3㎝ 底径25,3㎝の碁笥底 高さ3,0~3,9㎝ 重さ490g。口縁部から裏側は黒漆が塗られ、内側には赤漆が塗られています。口縁部の表と裏側には布貼りの痕が確認できます。表面には黒漆と赤漆,金漆を使って菊の枝花が3本描かれていますが、永年の使用のため漆が落ちて微かに筆痕というか盛り上がりしか確認できない部分があります。底部の落ち込み部分も擦れて木肌が見える所があります。何処の産かは断定できませんが北陸は富山辺りのものではないかと思います。漆に顔料を混ぜた色漆で模様を描く漆絵盆などの器が庶民にまで渡ったのは、経済が安定し地方の産業が独自の生産品に力を入れ始めた江戸時代になってからのことです。