加賀前田家宗家家紋の大椀 江戸時代初期
価格 7万円(税込)
口径14,5~15,2㎝と大振り 高台径6,9~7,4㎝ですが合鹿椀と比べると高台部は薄作りで高さは2,1㎝ 総高8,4~8,8㎝。胴部に3ヶ所、銀で加賀前田家宗家の家紋が描かれており、宗家の什器であったのではないかと思います。加賀藩主前田氏の家紋は当初は幼剣がない梅鉢紋を用いていましたが、金沢宗家が短小な剣を加えると(幼剣梅鉢 花芯に短小な剣を加えたもの)庶流諸家も宗家にならって幼剣を加えましたが、この幼剣は各支藩により異なり、丁子形(ちょうじ)、瓜実形(うりざね)と分かれ宗支と区別されていました。全体に大振り薄作りの椀ですが古輪島塗の範疇に入るものではないかと考えています。