李朝四足付石硯 李朝時代後期
価格 64000円(税込)
19,0x13,5㎝ 高さ5,9㎝ 重さ3,2㎏。何の装飾もない実用本位に作られた様な硯ですが、却ってシンプルで重厚な佇まいから寡黙な存在感を感じます。側面を見ると段差を付け脚部に至る部分には縦の彫込もあり、テーブルを側面から見ている様な感じを受け幾分かの造形美を感じます。丘の部分は平坦で中央部は使用痕が見られますが、丘から墨池へ移行する波止めの所が盛り上がり、擦った墨が墨池へ流込まない様な作りになっています。墨池も約2㎝の深さがあります。底面は四隅の足を作り出すために鑿で叩いた跡が残っており李朝らしいと言えばその通りで、何処か素朴さを感じさせられます。特記すべきキズはありませんが経年変化によるイタミ等は見られます。因みに丘に水を入れ硯を傾けるとスムースに墨池へ移行しました。