蕎麦刷毛目茶碗(1) 李朝時代初期(16c)

価格 15万円(税込)
口径17.2~17.4㎝ 高台径4.5㎝ 高さ6.4~6.6㎝ 重さ290g。内刷毛のみの茶碗ですが、その姿から「蕎麦刷毛目」と称される粉青刷毛目茶碗ですが、外側部分には地肌の色合いやソバカスのような黒斑があるなど蕎麦茶碗の特徴を備えており、一部に薄赤く変色している部分が見られます。本品には蕎麦茶碗の大きな特徴である腰の膨らみや口辺の抱え込みが足りないように見えます。然し本品の内側は豪快且つ勢いよく刷かれた内刷毛目も使い込まれ味わい深い色調となっており、加えて見込み部の大きな鏡落ち内部には7個の目跡が残り景を添え、蕎麦茶碗と刷毛目茶碗の醍醐味が味わえます。低い竹の節高台には7個のトチン痕が残り、トチン痕と目跡から推理すると本品の胎土は薄茶の砂混じりの素地で、淡い青灰色の釉が総体に薄く掛けられており細かい貫入が見られ、刷毛目の貫入共々時代の古さを証明しています。内側にニユーのようなものが見えますが外側には抜けていないように見え、指で弾いても音の変化は感じません。用心箱入り。 茶16-34