李朝井戸深盃(1) 李朝時代後期
価格 8万円 (税込)
口径8.4~8.5㎝ 高台径3.4㎝ 高さ3.8㎝ 重さ84g 容量50cc。口縁部に小さなホツがあります。近年の発掘調査で井戸茶碗の製作地は鎮海市熊東面洞里であることが判明したようですが、本品も同地及びその周辺地域で生産されたものなのでしょうか。井戸茶碗の約束事のとしては、枇杷色の釉薬の総掛け.魚子貫入と呼ばれる細かい貫入に被われ.竹節高台.梅花皮などが挙げられますが、本品は裾に一段の削りを廻らせて竹節高台がつき、高台内には低い兜巾が見られます。枇杷色の釉薬は裾から高台内にかけて梅皮花と呼ばれる釉の縮みとして現れ、梅花皮の間には下地の黒色土が見られます。胴中央部から口縁部に掛けて3段の薄く細い轆轤目が残ります。見込み部は僅かに窪み、その周りに大き目な目跡が3個残り、目跡の外側は貫入が消えています。また、薄く赤らんだ部分が見られますが枇杷色がかった部分は少なく、使い込ん行くと枇杷色に変化して行く過程が楽しめると思います。コレクター氏からの譲渡品です。「盃」の墨書がある用心箱入り。その他4-4