絵志野立酒盃(1) 江戸時代中期
価格 3万円(税込)
口径5.3~5.5㎝ 底径5.3㎝ですが周辺部が削られており中央部の3.5㎝程が底部になるのでしょうか。高さ5.3~5.6㎝ 重さ101g 容量65cc。口縁部下に指で付けたような浅く幅広の沈線が廻っていますので、口縁部は一段膨らんで外反しています。為に口縁部上は幅広の部分と鋭く尖った部分とがあり、鋭く尖った部分に3ヶ所釉ハゲがあります。口縁部から胴最下部まで鉄釉で枝葉文のような文様が描かれ、全面に長石釉が掛けられ細かい貫入が見られます。鉄釉は酸化鉄の含有量によって発色は異なり、薄ければ黄色.濃くなるにしたがって褐色から黒褐色.赤褐色を呈しますが、本品も色々に発色し小さい器ですが部分部分に景色があり見飽きることはありません。特に膨らんだ口縁部に赤みを帯びた部分があり魅力的です。文様以外の部分も薄ピンクに変色し魅力を増していますが、底部も胴部同様に艶があり極小の赤が3ヶ見られます。可なり古そうな時代箱に5客収納されており、蓋表に書かれた「信埜猪口 五個」の墨書が辛うじて読み取れますが、下箱の内側底面に猪口の痕が残っていますので時代は遡りそうに思います。その他3-1