絵唐津鉄絵染付竹文茶碗 江戸時代前期~中期
価格 4万円(税込)
口径11.6㎝ 高台径5.5㎝ 高さ6.2㎝ 重さ224g。口縁部の一部に本来の姿を留めている部分がありますが、大部分は修理が施されており、1ヵ所を軽く押して変化を付けています。鉄分を含む薄茶色の素地に鉄絵具と呉須で竹の葉文様を描き、土灰釉や長石釉などの透明釉を掛けて焼成しており、枇杷色・白く垂れている部分・青白く発色している部分などが相俟って魅力的です。特に呉須を少量使用しているところに本品の特徴があり、京唐津風の雰囲気を醸し出しています。桃山時代に全盛を極めた古唐津も、元和元年(1615)前後から有田で磁器が焼かれるようになると急速に衰退し、きめ細い陶土を使用し京焼風の焼き物に変化し、藩主の献上品として焼く御用窯と、庶民の雑器を焼く窯の二つに分かれますが、本品は庶民用の高級品と言う位置付けでしょうか。高台部は低く.畳付き部の幅は広く作られています。用心箱入り。茶16-100