古備前茶入(1) 桃山時代
価格 25万円(税込)
口径3.6㎝ 胴径7.0㎝ 底径4.8~5.1㎝ 高さ8.2~8.5㎝ 重さ295g。口縁部は心持ち外反しなだらかな肩部を経て、胴上部に最大径を持ち底部へ移行しています。胎土は赤褐色陶胎で荒い砂粒を含み堅く焼き締まっており、口縁部から肩部にかけて青胡麻と黄胡麻の中間の様な胡麻が掛かり、内部にも飛んでいます。口部から胴中央部まで轆轤目になり、その下は箆にて削り落としています。また胴部の両側面には左親指の右側面と右親指の左側面を使って、下から上へ押し込んで作ったと思われる幅広の凹みがありアクセントを加えています。更に底部から胴部に掛けて火襷が見られ景を加えていますが、底の一部に藁の燃え残りの様な痕跡があります。底は板起しの平底で篦撫でを施しています。肩部から胴部に掛けて長さ1㎝程の斜の切込みがありますが窯印ではないのでしょうか。裏側の金箔も取れ掛かっている古い蓋が付いていますが鹿角製のようですので取り替えた方が良いと思います(蓋裏の下部の径は2.5㎝ですが多少動きます)。コレクター氏からの譲渡品で手許にあった時代箱(外周り拭き漆.内側黒漆塗)に収納しました。茶16-48