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白唐津斑茶碗(1)   桃山~江戸時代初期  伝世品  

価格 45万円(税込)

口径10.4~12.1㎝ 高台径5.7㎝ 高さ8.0~8.4㎝ 重さ380g 容量370cc。斑唐津は藁灰などを混ぜた失透白濁の釉薬を掛けたもので、粘土中の鉄分や燃料の松灰が溶け出し、乳白色の表面に青や黒の斑点がぽつぽつと現れることからそのながありますが、別名「白唐津」とも呼ばれています。唐津焼発祥の地とされる岸岳窯で16世紀に始まったと推測され、当時は茶碗や猪口が多く焼成されていたようで本品もその一つです。唐津岸岳地方独得の鉄分の少ないざっくりした土に木灰と長石と藁の灰を混合した釉を施し、割竹式登窯の高温焼成によって誕生した「斑唐津」は深遠な輝きを持っており、現在でも古唐津一の人気者です。斑唐津が焼かれたのは帆柱.岸岳皿屋.道納屋谷.平松窯だけですが、平安時代末期から戦国時代末期まで肥前松浦地方で活躍した上松浦党の最大の一族であった波多氏が、秀吉によって追放されたのを機に、唐津焼発祥の岸岳八古窯の陶工数百人は四散し、安全な場所を求めて窯を築き斑唐津の復活を願いましたが、岸岳の陶土との違いから初期唐津の斑が再現出来無かったと言われています。その後、斑唐津が焼かれた窯は山瀬.櫨の谷.大川原.椎の峰.藤の川内.金石原.中の原.岳野.長葉山.阿房の谷.宇土の谷.道園.焼山下.市ノ瀬高麗神諸窯などで焼成されていたようですが、本品は何処の窯で焼かれたものかは不詳ですが、胴部3ヶ所を親指で押し込み州浜形に作り出していますので織部の影響が考えられます。見込み部に降りものがありますが茶筅摺りまで時代色が付き永い年月に亘って使用されたことが解かります。胎土は鉄分を含む灰褐色土で胴下部は赤褐色に焼け、竹節高台に作られ.高台内は浅く削り込まれ.縮緬皺と渦巻兜巾が見られます。唐津では波多氏のあとに寺沢志摩守が藩主になりますが、彼は利休門下の茶人で織部の後輩にあたり且つ織部焼の地である美濃の出身ですので、寺沢志摩守領地内の唐津焼にも大きな影響を与えたことが容易に想像出来ます。唐津焼は桃山様式の衰微と共に民陶に変化し、茶陶唐津の煌めきは僅か60年ほどだったと言われていますが、本品はその僅かな期間に製作された貴重な文化遺産です。修理された粗末な箱に収納されていますが蔵から出て来る時はそんなものです。蓋表に「白から津 茶碗」箱脇には「州はま形 白から津茶盌」の古い貼紙があります。茶11-99

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