◎古伊万里染付龍鳳凰梅竹花唐草文大鉢 柿右衛門手 江戸時代中期
価格 8万円 (税込)
口径36.0~38.2㎝ 高台径16.0㎝ 高さ14.0~14.9㎝ 重さ2.8㎏。胴下部から口縁部に掛けては薄作りであり且つ大きいが故に口縁部の大きさに差が出ています。白磁部分の白さ.良質の呉須.絵の素晴らしさから見て中期の柿右衛門手大鉢と考えています。径20.5㎝程の見込み部内には三爪の龍と雲文.火焔宝珠文が描かれ.雲間は薄瑠璃状に塗られています。口縁部と見込み部の間の12㎝余の傾斜面には、大きな鳳凰と梅竹文.3ヶ所の煙状の立ち上がり部分は牡丹花唐草文で埋められています。竹の葉の葉脈.梅花の花芯まで細かく描かれ、全体の絵も呉須の濃淡が付けられるなど手が込んでおり、龍と鳳凰の眼(点)は怖い程に鋭く臥龍点晴を欠かない(?)素晴らしさです。裏面の唐草文は枠取りしてから中を塗っており、3ヶ所に牡丹花が配されています。高台内にはトチン痕が4個見られ.高台脇にヒッツキがあります。残念ながら鳳凰の部分に口縁部から13㎝程のニユーが1本あり、指で撫でると引っかかります。十数棟の蔵を有する日本海側のお大尽の大きな蔵から出て来たお品ですが、柿右衛門手の皿と鉢が20点余ありましたがその内のひとつです。伊20-55