紀州黒根来塗り徳利(1) 鎌倉~南北朝時代
価格 20万円(税込)
口径5.7㎝ 胴径12.3㎝ 底部径7.0㎝ 高さ26.3㎝ 容量900cc。全面に黒漆が塗られています。口縁部は一部を残し壊れて二度に亘り古い補修がなされている様に見えます。写真では解りずらいですが口縁部から底部まで断文が見られます。また胴最下部から若干上げ底の底部に漆の小さな塊が見られますし、畳付き部に接する部分の一部は漆が剝れて下地の木が朽ちかけている所があります。更に頸部に小孔の空いている部分がありますが、素地にキズがあると言うことは時代の深さを物語っているように考えられます。古い漆器の褒め言葉に「いい断文が出てますなあ」という言葉がありますが、本品は断文を含め漆が剝れ下地の木が朽ちかけている部分や小孔の部分もありますので時代は遡るものと推測しました。木2-10