古唐津金石原古窯斑茶碗 江戸時代初期~前期 伝世品
価格 10万円(税込)
口径13.8~14.1㎝ 高台径5.1㎝ 高さ6.8~7.1㎝ 重さ288g。斑唐津は白濁した藁灰釉を用いますが藁灰釉の表面が斑状になることからそう呼ばれていますが、帆柱・岸岳皿屋・道納屋谷・山瀬上・山瀬下・金石原古窯など20以上の古窯で焼かれていますので私どもでは何処の窯で焼かれた斑茶碗か判断出来ませんで、お譲り頂いたコレクター氏のお話を聞いて説明文を作成しています。コレクター氏の談によると本品は金石原古窯の作品だそうですので他の古窯より幾分時代が下るものと思い江戸時代初期~前期としました。斑の場合は釉薬の掛かっていない土見せ(露胎)と釉薬との調和が器の個性となるそうです。本品の外側に多く見られる黒い点は素地の鉄分の噴き出しによるものでアクセントになっています。また、外側から内側にかけて青味がかった釉薬が流れていますが、還元焼成された際に発色する青味が流れたもので外側の釉垂れは厚く盛り上がっています。前所有者は頻繁に使用していたそうで使用感があります。用心箱には「唐津茶碗」の新しい墨書があります。 茶14-3