木彫アイヌ老夫婦坐像(1) 明治~大正時代
価格 10万円(税込)
男性像横幅25.3㎝ 奥行24.0㎝ 高さ42.7㎝ 重さ5500g。女性像横幅22.0㎝ 奥行22.5㎝ 高さ45.5㎝ 重さ5650g。そのボリュウム感からして最早「二ポポ」ではなく彫刻.木彫で、観光土産とは一線を画するものと考えています。女性像の方が大きく作られているのは正座しているからで、胡坐をかいた男性像より高さがあるのはリアリティー感があります。男性は小刀で何かを作っており.女性は文様のある鉢巻(マタンプシ)を巻き.首飾りを付け.胸の前で両手で文様のある木鉢を抱えています。口周りに頬から下唇の下まで線が見られますが、女性は結婚後に唇の周りに刺青をつける風習があったそうですので刺青と思われます。本来マタンプシは男性が狩りなどの時に付けるもので、女性の鉢巻きは自らを巻くという意味でヘコカリプといい長く刺繍のない黒布でした。マタンプシは明治30年(1897)頃までは男性だけのものでしたので、本品のように女性が巻くようになったのはそれ以降のことであり、製作年代の参考になります。両像とも衣服に独特な文様が刻まれていますが、アイヌでは写実的な物には悪い魂が宿ると信じられていましたので、衣類や日用品にはアイヌ文様として知られる幾何学文様で装飾されています。送る場合は2口に分けて送りますが送料は当方で負担します。店頭渡しの場合は20万円+消費税で結構です。木1-17