木彫墨壺(15) 江戸時代
価格 3万円(税込)
全長22.2㎝ 重さ385g。欅製でトロトロ味に育った正に古民芸的には横綱大関クラスの墨壺です。明治になると装飾を凝らした墨壺を作る墨壺作家のような人もいたようですが、本品は時代がずっと遡り大工が自らがデザインし製作したもので、大工の腕前がしのばれます。壺車を廻す廻手金具.廻手金具の反対側の穴にも金属を嵌め込み.ハート形の池も一段高くし.ハートの頭に小さなハートを彫り付け.壺穴に白磁の磁器を埋め.底部を上向き傾斜に作り.尾部は三段の傾斜で中央に稜線を付け.尾部の末端を折り返して底部の高さに合わせています。黒光りしている部分と赤みの出ている部分があり貫禄充分な姿を呈しています。木11-85