赤黒漆塗菊花11弁文藤原盆(1) 江戸~明治時代
価格 15000円(税込)
径29,0㎝ 厚さ0.9㎝ 重さ350g。明確な底はありませんが,19,8㎝の底らしき丸い線が見られます。表面には11弁の菊花が彫られ赤漆が塗られています。周りは黒漆が塗られ赤と黒のコントラストも綺麗ですが、藤原盆の魅力はノミ跡や杢目の美しさにあります。群馬県利根郡水上村大字藤原に産する盆で、主に手前使いに作られた木地盆で「商品として広く流通しなかったのでその地域周辺に残っているだけ」という話を聞いたことがあります。何枚か取り扱ったことがありますが、本品の様に漆が塗られ未使用と思われるものは初めてです。買い出し屋さんが数枚の未使用盆を蔵出しして来たものです恐らく来客用に買って置いた物の残りものなのでしょう。使用していて時代感が出てくると楽しいですね。なお赤漆の廻りの黒漆を観察すると赤く見える所があるので下地に赤漆を塗っているかも知れません。裏側の黒漆部分は杢目が綺麗に出ており擦れなどがあります。