古美濃鉄釉水滴(43) 鎌倉時代~南北朝時代
価格 3万円(税込)
口径2,0㎝ 胴径5,0㎝ 高さ2,2㎝ 底径3.0㎝ 重さ40g。以前は古瀬戸の範疇に入れられていましたが、現在は古美濃で捉えられているようです。掘りの手ですがキズ気はありません。口縁部周りから胴部にかけて珍しく鉄釉が掛けられていますが釉薬の一部が剥げ落ち「カセ」の状態になっています。鉄釉は茶色から黒色に近い色合いまで見られます。特に注口部の付け根部分と釉溜り部分に顕著に現われています。胎土は白土で釉の掛かっていない胴下部は赤く焼けており底部は撚糸で器を切り離す際にできる回転糸切り痕が見られます。持ち手部は付けられておりません。昔々盗掘(発掘)で出てきたもので、私がコレクターの仲間入りをした45年前には「幻の古瀬戸水滴」で滅多にお目に掛かれませんでした。その頃に集めたというコレクター氏からの譲渡品です。