浄法寺芦雁図皿(1) 江戸時代後期
価格 8000円(税込)
口径17.9~18.3㎝ 底径11.6㎝ 高さ1.4~1.6㎝ 重さ71g。総黒漆塗りで表面のみに漆絵が描かれています。大空に飛び立つ1羽の雁と地上には芦の群生が、黄色・赤・濃緑の三色で描かれ、裏面は黒漆を塗っただけですが朱漆で3ヶの丸が付けられています。恐らく村内の祝儀・不祝儀などの際に貸し出すために付けられたのでしょう。「漆の上に漆で絵を描くことは大変な作業なので見掛けたら買って置くと良い」と言う師匠の教えが耳に残っており、漆絵の皿や盆に出会うと購入してしまいます。浄法寺塗りは岩手県二戸市浄法寺町を中心に生産されていた漆器で、8世紀前半に開山された浄法寺町御山(おやま)の天台寺の僧が、自家用に使用する漆器を作ったのが始まりで、浄法寺御器(ごき).御山御器と称せられ、黒地に草花文などを朱や紅柄の色漆で描いた素朴な味わいのものが多いようです。本品の絵柄は初見のもので東北の買い出しや氏から購入したお品です。経年変化による使用痕や漆の剥落もありますが充分楽しめます。