苗代川焼塩笥壺 江戸時代

価格 1万円(税込)
口径8.9㎝ 胴径13.0㎝ 底径7.2㎝の平底に近い碁笥底 高さ12.2~12.4㎝ 重さ540g 容量900cc。薩摩焼の一分野で「黒もん」と呼ばれ庶民の器として愛されて来た所謂「黒薩摩」です。鹿児島は火山地帯特有のシラス土壌で鉄分を多く含んでいるので、地元の土を使うと真っ黒い焼き物が出来上がります。鉄分が多い土を高温で焼き締めるため素朴で頑丈な仕上がりが特徴で暗褐色釉を掛けています。総釉で所々に小さな釉ハゲがあり、口縁部外側に1ヶ所白くなっている部分がありますが、指先で触れても滑らかですがパテで埋めてあるのかも知れません。底部には大きな輪トチの痕が見られます。内側まで釉が掛かっているので口に入れるものを収納するために作られたのでしょう。