初期伊万里破片(10) 3点 江戸時代初期
価格 7000円(税込)
1枚目左端は輪花形で口径14.8㎝、太い帯状染付線と細い染付線で画された見込み部には16弁菊花文が描かれています。割れている断面を見ると口縁部の厚さは0.2㎝.見込み部の厚さは0.8㎝以上あります。高台径は5.3㎝ありますが低く作られ、高台部周りから口縁部へ向かって鋭い鎬文が16本施されていますが、鎬の幅は高台部付近が0.5㎝.口縁部は1.0㎝の幅があり、大胆に削っていることが解かります。中央は見込み部に鉢に植えられた菊花の盆栽図か.鉢に活けられた菊花文か解りませんが、江戸時代初期に生活を彩る習慣があったことが解かります。裏側は真っ白に焼成されていますが.高温で焼成されたが故に歪んでしまったのでしょう。右端は両側に僅かに口縁部が残っており口径は14.4㎝ 高台径は4.4~4.8㎝と楕円形を呈しています。口縁部は外側に開き先端は0.2㎝と薄く.見込み部は0.8㎝と厚く作られています。2本の染付線で画された見込み部には花文様が白抜き手法で描かれています。陶片は一級の資料ですので収集をお勧めします。特に高台のあるもの.口縁の残っているもの.文様のある陶片.徳利などの内面は、その部分部分が比較し易く釉薬のなじみ具合.厚さ.箆使いなどは完品を撫ぜるよりも教えられるところが多く参考になります。