古伊万里蕎麦猪口(179) 5客 江戸時代中期
価格 9万円(税込)
略々、口径6.0㎝ 底径4.8㎝ 高5.5㎝ 重さ72g 容量70cc。江戸時代中期のベタ底高台。体部文様は前面に2株菖蒲,後面が1株の3株菖蒲文です。小振りな猪口なのでぐい飲みに使用出来ますし、又上等なお茶を飲んでも楽しいのではないでしょうか。なお、花菖蒲の観賞は鎌倉時代頃から始まっていたと言われていますが、栽培が行われた記録は江戸時代の1660年代に尾張藩主徳川光友が植えて観賞したのが初めのようです。最も花菖蒲の改良に貢献したのは旗本松平定朝(菖翁)で各地から野生の花菖蒲の変り咲きを集め、苦心して交配を続け60年間に300近い品種を作りだしたそうです。武士階級の園芸趣味の流行が一般庶民にまで移り、19世紀の中頃以降は江戸市民にとって堀切花菖蒲園は散策を楽しむのに最適な場所となり、多くの浮世絵が残されているほど人気を博しました。