安南絞り手蜻蛉図水指 古箱入り
価格 8000円(税込)
口径11.3~11.4㎝ 底径8.7~8.9㎝で共に拉げた形をしています。高さ14.6~14.8㎝(蓋部含まず)重さ850g 容量1200cc。ベトナムは安南と呼ばれていましたが、室町時代末期から江戸時代初期にかけて多くの安南焼が舶載されました。それらの中で高火度で焼かれ為に文様が滲んだものは、藍染めの絞りに似ていることから「絞手」、また蜻蛉の文様が多かったことから「蜻蛉手」と呼ばれ、当時の茶人たちに茶陶として喜ばれたそうです。本品は蜻蛉手を模して日本で作られた水差しですが、特徴を捉え且つ安南焼の約束ごとである高台内に渋薬(鉄銹)が塗られています。男である私の拳が入るので水指として使用するに障りはありません。茶碗は多く見掛けますが水指は少ないと思います。古箱(イタミあり)入りで、下箱脇には「安南 志保利手 水指」と墨書のある貼紙があります。