木彫玉眼空海(弘法大師)坐像 江戸時代
価格 15万円(特価10万円)(税込)
像高34,0㎝ 横幅30,5㎝ 奥行22,0㎝ 剃髪で僧衣を着し右手に五鈷杵(漆箔残る)を持ち胸前にかまえ、左手に念珠を持つ(紐が切れているが握った手の中にガラス小玉が残っている)という一般的な大師の姿を表しているが、面相は温雅にして慈悲に富む彫造をしているが若々しい40代のお顔の様に見える。経年変化によるイタミもあるが時代の深さを考えると保存状態は良いと思う。全体に黒く煤けているがその下に僧衣の赤色や五鈷杵の金色が見える。台の大きさは24,5x31,5x5,5㎝、大師像の右後ろに淨瓶が1本立っている。平安時代後期には真言宗宗祖として信仰されはじめ、鎌倉期の四百年遠忌から単独の祖師像が造立される様になったと言われているが、本像も彫のおおらかさからして時代も可なり遡るのではないかと思う。仏1-46