古伊万里帆立貝形小皿 5枚 江戸時代中期 藍柿右衛門 本物保証
価格 18万円(税込)
径8,1x8,6㎝㎝ 底径5,0㎝ 高さ2,0~2,5㎝。帆立貝の右殻(身の付いている方)を表現したもので、十数本の縦筋があり下部に濃い呉須で海中の海草などが描かれている上手物ですが、5枚を並べて観察すると絵,呉須の発色に違いがあります。1枚1枚の手作りの面白さを感じます。底裏銘は「太明化製」という初見のもので、中国明朝の成化年製(1464~1487年)の略と考えられます。当時天然の帆立貝は殆んどが蝦夷産ですが、遠く離れた九州の伊万里(有田)で焼かれていたというのも面白い話ですね。蝦夷から大阪までの航路が整備されると、北前船が大量に北海道の物産(鮭,鱒,鰊,干貝柱等の水産物)を大阪,長崎に運ぶ様になり、帆立貝の貝柱を乾燥させた干貝柱は干鮑,鱶鰭,煎海鼠,昆布等と共に長崎から中国へ輸出され、高級中華料理の材料として珍重されたそうです。