熨斗文と丸に隅立四つ目家紋入り指樽 江戸時代
価格 40万円(税込)
幅42,2x13,3㎝ 脚部から天板までの高さ33,3㎝(総高46,5㎝)重さ4,2㎏ 容量3升。指物の樽という意味で箱型の樽のことをいい、2本一対で祝儀に用いられました。両側の小口を赤塗りしていますが全体的には黒塗りで優美に仕上げられています。天板に一把熨斗を.正面には丸に隅立四つ目の家紋を沈金していますが、家紋だけでも12000余の刻みがあり仕事の丁寧さと豪華さには驚かされます。栓の頭は菱形6.三角形8の14カット、注ぎ口は天板の左右に設けられ5弁の花座で飾られています。3升の酒を入れると重さ約10㎏となり一対で約20㎏になるので、枠に入れて2人で担いで届けたのでしょう。山形県の造り酒屋から出たものです。経年変化による擦れなどがあり、且つ酒を入れると漏れますが江戸時代の豪商の持ち物の豪華さと職人技を充分に堪能できます。「なんでも鑑定団」鑑定人の故安岡路洋先生の「時代木工図鑑」218頁に掲載されています。