黒漆塗三足酒注ぎ 江戸時代
価格 8万円(税込)
横28,5㎝ 奥行20,5㎝ 高27,0㎝(取っ手含)摘みと注ぎ口,蓋の裏側,内部は赤漆,他は黒漆。刳り抜きで作っている様に見える。30年程前仙台駅近くの洒落た感じの骨董屋へ立ち寄った際に棚の上にひとつぽつんと佇んでいたのを見た瞬間買うことを決めました。一目惚れしたのです。その時は赤い摘みと注ぎ口の赤が黒漆に映えセンスの良さを感じました。手に取ると胴部に新しいニューが2本入っていました。奥さんの話では旦那さんが東北一帯を買い出しで廻っていて買い付けたそうで、持ち帰った時は「全体に黒い煤がこびり付いて鎧をまとっていたようでした」とのこと。旦那さんの言う通り時間をかけて煤を取り除いたら綺麗な姿になったそうですが「残念ながらニユーが入ってしまいました」とのことでした。「きっと風邪をひいたのね」の一言が強く印象に残っています。持ち帰りニユーを漆で止め姿.形を見て楽しんでいます。見飽きたわけではありませんがそろそろ嫁に出しても良いかなと思うようになりました。所謂東北地方の漆物となると何処のものなのだしょうか。