蕎麦猪口を№250までアップしました。
2018/07/28
古伊万里コレクターでしたので、今でも山ほどの古伊万里を所有しております。古伊万里が売れなくなって17~18年経ちますが、第一の原因は中国製の古伊万里(日本の骨董屋が景徳鎮で作らせたと言う話を聞いたことがあります)が出回り始めてからです。それまで毎月150人程のお客さん(女性が95%)が来店され、古伊万里愛好家のサロンのような雰囲気で楽しく過ごしておりましたが、露店などに出掛けて購入されるようになり、所謂「贋物」をつかまされ.徐々に遠ざかってしまいました。テレビの「何でも鑑定団」で骨董に興味を持つ方が増えましたが、そういう人達の中でお金に余裕のある50代の男性たちが、初期伊万里・藍柿右衛門・藍九谷の贋作をつかまされ、私の店に鑑定のため持って来られた男性が何人かおられました。現在でもヤフーオークションに沢山の贋作が出回っています。一部の骨董屋が骨董フアンの芽を摘んでいるのが現状ですので、私は今回の蕎麦猪口には敢えて「本物保証」の文字を挿入しました。売れない売れないと愚痴をこぼすのではなく、骨董屋は骨董フアンの芽を大事に育てコレクターに成長する手助けをすべきと考えております。