好きなお品を見ると購入してしまいます。
2017/07/21
4月から店仕舞の準備を少しずつ始めていまして、4年を掛けて「水馬」を閉じたいと考えております。そのため売却に7割・購入に3割の力を入れているつもりでおりますが、良いお品を見るとついつい店仕舞のことなど忘れてしまいます。「骨董品を一番買ってくれるのは骨董屋」とか「骨董好きの骨董屋は死ぬまで骨董品を買い求めるものです」などという話を聞きますが、ある程度的を射ていると思います。既に黄泉の国へ旅立たれたお客さんの中にも「立木さんのところへ来られなくなったら直あの世行きだよ」とおっしゃられていた常連さんもおられました。「もう店に行けないから面白いものがあったら持ってきて見せて欲しい」との連絡を受け、5~6点のお品を選別しお邪魔したことが何度かありました。その時は将来の自分を見ているような気がしましたが、後期高齢者になった現在は常連さんのお気持ちが理解出来るようになりました。