夢にまで見た骨董屋生活の予定期間が満了となりました。
2017/04/01
昨日を以って当初から予定していた骨董屋生活18年間が満了となりましたので、ご愛顧頂きました皆様に対し心からお礼を申し上げます。大好きな骨董品に囲まれた生活を送りたいと言う一念で女房を何度も何度も説得し、3人の子供たちの了解を得て、定年退職までの3年間を投げ捨て骨董業界に身を投じました。予想していたとおり「心ウキウキ.晴れ晴れ」とした日々を送り、あっという間の楽しい18年間でした。この間の色々の思いが胸に去来します。骨董屋として楽しく過ごして来た18年間も気分的には3割はコレクターでした。2月で後期高齢者となりましたが未だ未だ元気ですし、店内や部屋の彼方此方に骨董品が溢れているのも現実です。これら全ての骨董品を次のコレクター氏へバトンタッチするのが現在の私の責務と考えております。残っているお品の中には生まれて2000年も生き続けているつわものもおりますが、平安・鎌倉・南北朝・室町時代生まれが若干、大半は江戸時代生まれのものたちで、僅かに明治・大正生まれのものが混ざっています。私の許でいっとき翼を休めているだけで、あと数年のうちに次のコレクター氏の所へ飛んでゆき、暫らく可愛がられ.また次のコレクター氏に愛玩されるのでしょう。こうしたことの繰り返しで貴重な文化遺産である骨董品を、個人が個人のマネーで永く永く守って行って頂きたいと念じております。そう考えながらあと2~3年の内に、手許に預かっているお品を次のコレクター氏へお渡ししたいと思い、自分なりに納得出来る仕舞支度をしたいと思考しております。その第一弾として本日から来年3月31日までの1年間は全商品を20%引きプラス消費税、商品の前に〇印のある商品は30%引きプラス消費税で販売いたします。それでも残ったお品や新たに購入したお品は、来年4月1日に改めて考えたいと思います。骨董品を買い求めるのは私の人生の最大の楽しみであり生き甲斐でもあります。この楽しみは天に召されるまで続けたいと希望しております。骨董の師匠である「なんでも鑑定団」元鑑定人の安岡路洋先生は、お亡くなりになる2時間程前まで、蒐集されたお品の中から選別した2500点について、若い人達と(皆70代になりました)1点1点の解説文を作成されていたそうです。肖りたいものです。