「古唐津」展を見学してきました。
2017/03/20
昨日女房と一緒に某美術館で開催されている「古唐津」展を見学してきました。日曜日と言うこともあったのでしょうか会場内には大勢の見学者がおり、特に女性の数が多かったように感じました。展示品は一級品が多く、刊行本でしか見たことがない実物が観られるというので興奮を抑え、緊張して会場に入りましたが、名碗を2.3点拝見した時点で余りにも下手糞な展示方法にがっかりしてしまいました。茶碗の(恐らく)表面と土見せ部の一部しか見えず、肝心の高台部.見込み部の状態.土見せ部.裏側等が全く見えませんで、求めた図録も同様でした。男性の私が背伸びをしてやっと見込み部の一部が見えるような展示でした。身長180㎝程の人でないと見込み部の状態は見えなかったと思います。私が屈み込んで高台部.背伸びをして見込み部の状態を観ていると、見知らぬ女性から声を掛けられたので見込み部の状態を説明して差し上げました。都内の某伊万里美術館.某デパートの古伊万里展や初期伊万里展.九州の陶磁館.大聖寺の九谷美術館等々多くの展示会を見学し図録も求めましたが、磁器の展示会でさえ後ろに鏡を置いて高台部の状態を見せたり、図録写真には必ず高台部の状態を載せているのに、茶碗の展示や図録に肝心の部分が見られないのに興醒めしてしまいました。解説文の小パネルが展示品の前に置いてありましたが後ろでも充分見えました(展示パネルを見に行ったのではない)。展示物が展示ケースの中の更に展示台の上に展示してあり、手前に並品を展示し一番観たかった斑の酒盃(?)が、一番後ろの高い展示台の上に置いてあり斑の状態が確認出来ませんでした。展示ケースのガラスに何度も何度も額をぶつけて見学してきました。生意気なこと申し上げましたが、次回の古唐津展が開催されるときは生存していないでしょうし、先代の蒐集された名品を楽しみにして出掛けたたので余計に腹が立ちました。学芸員さんには展示の方法や見せ方なども勉強して頂きたいものです。