李朝刷毛目茶碗 １７世紀
価格 ４万円（税込）
口径１４.４～１４.７㎝ 高台径５.２㎝ 高さ６.３～６.５㎝ 重さ２７５ｇ。口縁部に３ヶ所小ホツがあります。外側の胴中央部までは刷毛目が施され、内側の口縁部は無地刷毛目に作られており、内外共に以下は鉄分の多い鼠色の素地で、形は浅めで.口辺が端反っており総釉で土見ずになっています。可なり使い込まれたようで刷毛目部分はピンホールの中まで時代染みが見られます。高麗茶碗の一種である刷毛目茶碗は化粧土を刷毛で素地に塗つたものですが、本品も同様の作りをしていますが醸し出す雰囲気は何処となく和物の感じがしますので、朝鮮釜山の和館内に築かれた対馬藩宗家の御用窯(和館茶碗窯)で焼かれた「刷毛目茶碗」のような気がします。畳付き部に５個のトチン痕が確認出来ますが、見込み部には目跡がありませんので窯内では最上段に置かれたのでしょう。高台内には大きな兜巾があります。箱は当初からの粗末な時代箱で、蓋や底部の一部は鼠に齧られており、箱紐は当初から付いていないようで「蔵から出て来たばかり」と言う雰囲気があります。立派な桐箱に収納されるのは昭和になってからのことです。茶12-2
