古根来隅切折敷（２） 室町～桃山時代
価格 １０万円（税別）
２７.９ｘ２８.１㎝ 口縁部の幅０.６㎝ 高さ２.０㎝（内側高さ１.４㎝）重さ２７５ｇ。隅切八角形の小振りの折敷で、底部は黒漆・他の部分は朱漆が塗られており、側面部の立ち上がり部分には下地の布着せが確認出来ます。総体的には綺麗な朱漆が良く残り、一部に下塗りの黒が露出して部分が散見されます。全体的に使用による擦れが見られますが塗り直しはしておりません。底部にはヒビ補修のための塗りが三筋見られますが、表面に出ているヒビは一筋のみです。底板に朱漆で「上吉」とありますが、色から見て当初のものではなく５枚収納された倹飩箱の底裏に墨書のある「北堀江壹町目 小嶋屋 吉兵衛 文化四歳 卯八月中旬」の吉兵衛のことで、払い下げを受けた際に傷んだ部分を補修する際に書き込んだものと想像しております。時代物としては保存状態は良好で現役で使用出来ます。因みに大阪に古い地名で「北堀江」と言うところがあるそうです。木11-75
