木造阿弥陀如来立像(1) 平安時代末~鎌倉時代初頭

価格 65万円(税別)
堅い木(カヤの木?)の一木造で全体に赤みが出ています。高65,0㎝ 重8.7㎏。平安~鎌倉時代としましたが、コレクター氏がふた昔程前に日本では屈指の仏教美術の専門店で購入した際にそう言われたそうです。両手と手両足先を欠損していますが,右手欠損部に穴があり.足先からも金具が出ているので差し込みになっていたようです。一本造りの利点は中心部が一材のため強固ですが、本品は刳り貫きでないので重量があります。肉髻.螺髪.三道があり、腰から下に裳.肩から衲衣を巻き.腹前から右肩にかかる大衣を着けています。顔の輪郭は豊かで眉の隆起は強く、眼も鋭く切って比較的大きく半眼に開いた瞑想の表情をし、口は閉じ静かで円満な表情をしており、耳も大きく作られ時代の特徴が良く出ています。両袂に赤.黒.白の彩色が残っていますが、他の部分にも黒と白色が残っていますので、当初は彩色された仏像だったのでしょう。お顔の正面の汚れはお湯で丁寧に拭けば幾らか落ちそうな気もしますがそのままにしてあります。コレクター氏が誂えた台座に嵌め込んでありますが抜けます。仏2-48