高麗無地刷毛目茶碗 高麗末～李朝時代初期
価格 ４万円（税込）
口径１６.６～１６.８㎝ 底径６.９㎝ 高さ７.６～８.１㎝ 重さ４８５ｇ。無地刷毛目は読んで字の如く刷毛目のないもので、本品は高台脇と高台内は上釉も施釉されず素地のままで、赤褐色に焼き上がり高台内には縮緬皺と小さな兜巾が見られ、この部分だけを見ていると古唐津そっくりです。内側は淡い白泥を柄杓で掛け.口縁部周りは青く発色し釉垂れが２本あり.見込部には太めの円線が回り白く５ヶの目跡が残っています。外側は胴上部までを白泥に浸け一部が垂れて景色になっており、下部は灰青色を呈しています。実際にお抹茶をいただきましたが.茶碗の大きさは私（男）の両手で持って限界でしょうか。茶碗を傾けていただく際にまず２筋の釉垂れが見え.一口いただくと見込部の太めの円線と白い目跡の一部がが見え.二口いただくと円線と目跡があらわれ.三口いただくと鏡部の赤みと全体が見え.楽しみながらいただけました。収納古箱の蓋表には達筆な墨書で「高麗無地刷毛目茶碗」とあり.蓋裏左下には持ち主の名が墨書で書かれていますが判読出来ません。蓋裏の桟が１本欠けており.蓋も少し反り返っています。
